データベース圧縮(オフラインデフラグ)手順
Windows Server 2008 での手順をまとめておく。
データベース圧縮作業は全てのDCで実行の必要がある。
サイト内に複数のDCがある場合は、サービス停止しない様に1サーバずつ実行するとよい。
◆準備
- イベントビューアの[ディレクトリサービス]で複製エラーが発生していないか確認
- システムバックアップを取得
◆実行
1.Domain Admins権限でログオン
2.管理者モードでコマンドプロンプトを起動
3.Acitive Directory Domain Serviceを停止する
次のコマンドを入力し実行
net stop ntds
次の関連サービスの停止確認があるので、[Y]を入力し実行
次のサービスは Active Directory Domain Services サービスに依存しています。 Active Directory Domain Services サービスを停止すると、これらのサービスも停止さ れます。 File Replication Service Kerberos Key Distribution Center Intersite Messaging DNS Server この操作を続行しますか? (Y/N) [N]: Y
4.ntdsutilを起動する
次のコマンドを入力し実行。
ntdsutil
5.ntdsインスタンスに接続
次のコマンドを入力し実行
ntdsutil: activate instance ntds アクティブ インスタンスが "ntds" に設定されました。
6.ファイルメンテナンスモードに切り替え
次のコマンドを入力し実行
ntdsutil: files
7.DBを圧縮する
ここでは、[c:\temp]へ圧縮したDBを出力する。
次のコマンドを入力し実行
ntdsutil: files file maintenance: compact to c:\temp 最適化モードを起動しています... ソース データベース: C:\Windows\NTDS\ntds.dit ターゲット データベース: c:\temp\ntds.dit Defragmentation Status (% complete) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 |----|----|----|----|----|----|----|----|----|----| ................................................... このデータベースの完全なバックアップを今すぐ作成する ことをお勧めします。最適化の前に作成されたバックアップ を復元すると、データベースはそのバックアップ時の状態に ロールバックされます。 圧縮に成功しました。次のコマンドで、ファイルのコピーと古いログ ファイルの削除を 実行してください: copy "c:\temp\ntds.dit" "C:\Windows\NTDS\ntds.dit" del C:\Windows\NTDS\*.log
エラーがなく、ステータスが100までいけば終了。
圧縮時間はサーバスペック、DBサイズにより異なる。
8.ntdsutilを終了する。
次のコマンドを入力し実行
file maintenance: quit ntdsutil: quit
9.ログを削除する
次のコマンドを入力し実行
del C:\Windows\NTDS\*.log
10.Ntds.ditファイルをバックアップする
[C:\Windows\NTDS\ntds.dit]を別のフォルダまたはネットワークドライブにコピーしておく。
コピー後は誤って上書きされないようリネームしておく。
圧縮したDBが正常に動作しない場合はこのコピーを元に戻すことで対応する。
11.圧縮したDBを置き換える
次のコマンドを入力し実行
copy "c:\temp\ntds.dit" "C:\Windows\NTDS\ntds.dit"
12.圧縮したDBの整合性チェックを行う
ntdsutilを起動する。
次のコマンドを入力し実行。
ntdsutil
13.ntdsインスタンスに接続
次のコマンドを入力し実行
ntdsutil: activate instance ntds アクティブ インスタンスが "ntds" に設定されました。
14.ファイルメンテナンスモードに切り替え
次のコマンドを入力し実行
ntdsutil: files
15.整合性チェックを行う
次のコマンドを入力し実行
file maintenance: integrity 次のデータベースの整合性チェックを行っています: C:\Windows\NTDS\ntds.dit Checking database integrity. Scanning Status (% complete) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 |----|----|----|----|----|----|----|----|----|----| ................................................... Integrity check successful. semantic データベース分析を実行して semantic データ ベースの整合性も確認することを推奨します。
エラーなくステータスが100になれば終了。
semanticデータベース分析はオプション。
16.ntdsutilを終了する
次のコマンドを入力し実行
file maintenance: quit ntdsutil: quit
17.Active Directory Domain Serviceを起動する
次のコマンドを入力し実行
net start ntds
エラーなく起動すれば終了。
一応、イベントビューアも確認する。
これで終了。
手順は下記参照。
エラー発生時の対処も載っています。
そのうち日本語でまとめよう。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc794920(WS.10).aspx